for Mom&Dad

健やかに育つための
お口のトレーニング

口腔習癖という言葉をご存じですか?日常生活において無意識に行うお口のクセのことです。歯の並びは、外側の唇や頬と内側の舌のバランスで成り立っており、このバランスが崩れると歯並びや噛み合わせに悪影響を及ぼします。正しい呼吸ができなくなったり、容貌が変わってしまったりするので、顎の成長とともにトレーニングが必要です。

training

training
  • 唇を閉じて「鼻呼吸」に変える
    唇を閉じて
    「鼻呼吸」に変える
    口で呼吸すると、お口の中の唾液が乾いてむし歯や歯周病の原因になったり、ウイルスが入りやすくなるなど悪影響を及ぼします。
  • 舌を正しい位置に促す
    舌を正しい位置に促す
    舌の位置が異なるだけで歯並びに大きな影響を与えてしまいます。成長過程で正しい舌の位置になるように矯正することが重要です。
  • 頬と顎の噛む筋肉を整える
    頬と顎の
    噛む筋肉を整える
    噛む力など筋肉の圧力により歯が望ましくない方向に移動し、歯並びが悪くなることがあります。顎運動と口腔周囲筋のトレーニングを行い、正しい発達を促すことが必要です。

training 01 鼻呼吸で口腔内のコンディションを作る

咀嚼・飲み込み・発音・呼吸の正しいトレーニングは鼻呼吸で改善

咀嚼 そしゃく ・飲み込み・発音・呼吸の
正しいトレーニングは鼻呼吸で改善

口で呼吸していると舌の位置が低くなり、上あごの成長を妨げてしまいます。口呼吸は口が開いたままなので、食べ物を上手に飲み込めなくなったり、呼吸や発音が上手くできなくなったりします。鼻呼吸を行い、顎と顔の筋肉を正しく整えて顎の発達を促す必要があります。

口呼吸がもたらす悪影響
むし歯・歯周病の疾患
むし歯・歯周病の疾患
口呼吸はお口の中が乾燥し、唾液の量も減少します。唾液には口腔内の自浄作用があるため、減少するとむし歯菌や歯周病菌がお口の中に繁殖しやすく、むし歯や歯周病になるリスクが高まります。
扁桃炎・感染症にかかりやすい
感染症・扁桃炎にかかりやすい
口呼吸の場合、ウィルスや病原菌などが直接気管に入ってしまうため、風邪やインフルエンザなどの感染症、また扁桃炎にかかる可能性が高まります。
歯並びが悪くなる
歯並びが悪くなる
口呼吸では下あごに舌の力が加わり受け口になりやすかったり、唇の筋力=前歯を内側に抑えこむ力が弱まり、出っ歯になりやすくなります。
酸素の取り込み減少
酸素の取り込み減少
1回の呼吸で取り込む酸素の量が少ないため脳に十分な酸素が行き渡らず、集中力の低下や代謝の減少を引き起こします。また、お口を開けたままで寝ていると舌が奥の方へ下がり気道を圧迫・閉鎖してしまい、睡眠時無呼吸症候群のリスクが高まります。

training 02 舌を正しい位置に促す

舌を上あごの「スポット」に収めるトレーニング

舌を上あごの「スポット」に
収めるトレーニング

舌は体の中でも最も強い筋肉の一つです。舌の位置が異なるだけで、歯を動かす程の力がかかり、歯並びに大きな影響を与えてしまいます。また、舌の位置が悪いと発音や滑舌が悪くなるだけでなく、いびきや飲み込みなどにも影響が出てきます。
成長過程で舌の位置の正しい置き場を定着させ、歯並びが乱れることなく成長できるようにします。

舌を上あごの「スポット」に収めるトレーニング 舌を上あごの「スポット」に収めるトレーニング

training 03 頬と顎の筋肉を整える

顎の運動による正しい咬み合わせと容貌のバランスを整える

顎の運動による正しい咬み合わせと
容貌のバランスを整える

こどもの成長に従って顎の発達も進み、顎の成長はお顔と身体の健康に影響を与えます。顎の発達不全は身体と首の位置関係の歪みや、歯の嚙み締め習慣による筋肉の緊張などを引き起こすほか、受け口など口元の形成にも影響します。

首がすわりはじめるタイミングでのうつぶせ遊びや、やや寝かせた状態での抱っこなどで体に負荷をかけないようにしたり、離乳食を与える際に体が偏らないように正しい姿勢で食べさせたりするなど、小さい頃から正しい方向や位置関係での嚙み合わせで顎に負荷を与えることが大切です。そのために日々のトレーニングで指導を行います。

MFT口腔筋機能矯正療法
こどものお口の筋トレ

口腔内が正しく機能するように、
口腔周囲筋を整える

MFT(口腔筋機能療法)は、歯列を取り巻く口腔周囲筋の機能を改善する訓練法です。口腔周囲筋とは、お口の周り(舌、唇、頬、顎)の筋肉のことで、ここの筋力が低下したり、圧力が不足したり別の箇所に圧がかかると、顎の正しい成長が阻害され歯並びの乱れへと繋がります。

口腔周囲筋が正常に機能するように、小さいころから筋力トレーニングを行います。

顎から全身へのトラブル疾患
乳児期
  • 食材を噛むことができない
  • 食べ物を丸飲みしてしまう
  • 食べ物を片側ばかりで噛んでしまう
  • 唾液量が少ない
幼児期
  • 歯並びが悪い
  • 食べ物を飲み込む力が弱い
  • 口呼吸
  • 姿勢(首や肩)の歪み
  • 風邪をひきやすい
就学期
  • むし歯になる
  • 顎関節症
  • 歩く姿勢が悪い
  • 疲れやすい
  • 重心が取れない
口腔周囲筋を鍛えるお口の
トレーニング
舌の位置の改善
舌の位置の改善
噛み合わせの調整
噛み合わせの調整
歯並びの矯正
歯並びの矯正
くせの矯正
くせの矯正
鼻呼吸の習慣
鼻呼吸の習慣
point

こどもの成長に伴って予測されるトラブルを理解し、小さいころから口腔周囲筋のトレーニングを行いましょう。食べる・噛む・飲み込むといった日々の食事の仕方やくせの矯正を早めにすることでトラブルを回避し、健やかな成長を促すことができます。