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シーラントって何?いつやるべき?

滋賀県草津市の歯医者、Sono dental Clinicおとな&こども歯科、院長の越後です。
今回は、「シーラントって何?いつやるべき?」についてお話をしていきます。


【結論】シーラントは“奥歯が生えてから2年以内”がベストタイミング!むし歯になる前に予防として行うのが重要です。

シーラントとは、奥歯の溝を歯科用の樹脂で埋めて、むし歯を予防する処置のことです。
特に6歳臼歯(第一大臼歯)や12歳臼歯(第二大臼歯)などの、深くて複雑な溝を持つ永久歯におすすめです。
むし歯になってから治療するのではなく、「むし歯になる前に守る」予防処置として行うのが最大のポイントです。


目次

  1. シーラントとは?わかりやすく解説
  2. どうして奥歯はむし歯になりやすいの?
  3. シーラントのメリットとデメリット
  4. シーラントはいつやるのがベスト?
  5. シーラントができないケースとは?
  6. シーラント処置の流れを紹介
  7. よくある質問Q&A
  8. まとめ

1. シーラントとは?わかりやすく解説

シーラントとは、奥歯の噛み合わせ面にある深い溝を、むし歯になる前に樹脂でコーティングする処置です。
使うのは、フッ素を含んだ歯科用のレジン(プラスチック)で、白くて目立ちにくいのが特徴です。

この処置により、歯ブラシの毛先が届きにくい溝を埋めることで、食べかすや細菌が入り込むのを防ぎ、むし歯の発生を大きく減らせます。


2. どうして奥歯はむし歯になりやすいの?

奥歯、特に6歳臼歯12歳臼歯は、以下の理由で非常にむし歯になりやすい部位です。

  • 溝が深くて複雑で、汚れがたまりやすい
  • 生えたばかりの歯は表面が弱く、溶かされやすい
  • 生える位置が見えにくく、ブラッシングが難しい
  • 生えたてはまだ歯ぐきに覆われていて、磨き残しが多くなる

つまり、「生えたばかりの奥歯は、一番むし歯になりやすい」という事実があります。


3. シーラントのメリットとデメリット

【メリット】

  • むし歯予防効果が高い(特に6歳臼歯のむし歯予防に効果的)
  • 削らずに処置できる(歯を傷つけない)
  • 保険が適用されることが多く、経済的負担が少ない
  • 処置が短時間で済む(5分程度)

【デメリット】

  • シーラントは永久的ではない(はがれることがある)
  • むし歯の予防にはなるが、歯磨きをしなくていいわけではない
  • 歯の状態によっては処置できない場合がある

4. シーラントはいつやるのがベスト?

結論としては、奥歯が完全に生えた直後〜2年以内が最適です。具体的には以下のタイミングが目安です。

歯の種類生える時期シーラントのタイミング
6歳臼歯(第一大臼歯)5〜7歳生えてから1〜2年以内
12歳臼歯(第二大臼歯)11〜13歳生えてから1〜2年以内
乳歯(奥歯)2〜3歳むし歯リスクが高い場合に応じて検討

※どの歯にいつ行うべきかは、歯科医院での診察と判断が必要です。


5. シーラントができないケースとは?

以下のような場合には、シーラントが適さないことがあります。

  • すでにむし歯になっている
  • 歯の溝が浅く、汚れがたまりにくい構造の場合
  • 歯の一部がまだ歯ぐきに埋まっていて、処置が難しいとき
  • 子どもが動いてしまって、処置中に安全性が保てないとき

ただし、これらは一時的な理由であることも多いため、経過観察をしながらベストなタイミングを見極めていくことが重要です。


6. シーラント処置の流れを紹介

初めての処置で不安な保護者の方も多いため、一般的な流れをご紹介します。

  1. 口の中の状態を確認(歯科医師による診察)
  2. 歯の溝を清掃(歯ブラシやブラシの機械で汚れを落とす)
  3. 歯の表面を処理(シーラントを定着しやすくするため)
  4. シーラントを流し込む(液体の樹脂を溝に流す)
  5. 光で硬化させる(専用の青い光を当てて固める)
  6. 噛み合わせチェック・調整

処置は約5分ほどで終了し、痛みはありません。
麻酔や削る処置も不要なため、低年齢のお子さんでも受けやすい処置です。


7. よくある質問Q&A

Q1. シーラントって何年もつの?

→目安として2〜5年程度といわれていますが、はがれることもあるため、定期的なチェックが必要です。

Q2. シーラントすればむし歯にならないの?

→完全ではありません。歯と歯の間や、シーラントの外側はむし歯になる可能性があるので、歯磨きは必須です。

Q3. フッ素塗布とはどう違うの?

フッ素は歯の表面を強化するケアシーラントは溝を物理的にガードする処置です。
併用することで、より高い予防効果が期待できます。


8. まとめ

シーラントは、むし歯になりやすい奥歯を守るための“予防のカギ”です。
治療ではなく、「守るための処置」であり、削ることも痛みもありません。
正しくタイミングを見極めて行えば、お子さんの歯を長く健康に保つ大きなサポートになります。

ポイントをおさらいします:

  • シーラントは奥歯の溝をふさぐ処置
  • 最適なタイミングは歯が生えてから2年以内
  • フッ素との併用でより高いむし歯予防効果が期待できる
  • 保険適用で経済的にも安心
  • 定期的なチェックではがれ・再処置の判断が可能

Sono dental Clinicでは、お子さま一人ひとりの歯の状態に合わせて、最適なシーラントのタイミングをご提案しています。
「いつやるべき?」「まだ早い?」「本当に必要?」など、どんな疑問でもお気軽にご相談ください。